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2023/01/17

17日の朝1時ごろ、高架下ぞいの喫煙所にいたら友人から「明日東京の西の方にいるからビールでも飲みませんか」という連絡がきた 「徘徊終わって寝て起きたら連絡くださいね」と言われ気遣いに頭が下がった 結局4時ごろまで歩き、6時ごろ寝る

13時に起きて吉祥寺集合ということになり、のろのろ準備をして家をでて電車に乗る前に駅横の喫煙所寄ろうとしたらバリ封されており、仕方なく駅ビル最上階の喫煙小部屋まで登ってバカでかいタワマン眺めてたら電話がかかってきて、計画変更し友人が私のうちに本を買いにきてくれることになった(私は古物商をしているため)

一度帰って大片付け(おおかたづけ)をし、駅前の日高屋で合流 ビール、冷奴、ねぎチャーシュー、春巻、〆のラーメンを頼む 先日友達と酒を飲んで意識と記憶を飛ばしながら発狂し逐電するということがあったので反省していたんだけど「もしそうなっても私が面倒をみます、何なら酒で酔わせて本を買い叩いてやる(冗談)」といわれたのでじゃあまあいいかと思った 帰りにスーパーに寄って酒と行方不明になっていた来客用スリッパを買った

酒を飲んでから欲しい本物色してもらって30冊近く買っていただき相当助かった ありがたい 音楽かけたりしてしばらくして家を出て帰りしな深夜の散歩に出かけた

酒飲みながら集合住宅とかみてたら感情が高ぶってきて西東京の良さをキモい感じで語ったような気がする 最後牛丼を食べて味噌汁の悪口を言い、店出て近くの公園で喫煙し、そろそろ終電だし帰ろうとなって駅に向かって歩き始めたら、植え込みにじいさんが埋まっていた 以下この文章の本題

じいさんはひっくり返ったカメのように手足をばたつかせていて我々は一度前を通り過ぎそうになったが踵をかえして、手を持って起こそうとしたが全然無理で(脱臼しちゃうんじゃないかと恐れる気持ちもあった)結局肩を担ぐようにして起こして、そのままもうほとんど自分で歩けない状態のじいさんを近くのベンチまで運んだ ベンチに座らせて「大丈夫ですか」「水はいりませんか」「お家は近いんですか」とかきいてあんまり要領を得ない回答をされてたんだけど「お酒飲んできたんですか」ときいたところ「あたりまえよう」かなにか言ったあと、じいさんはあっけらかんとした顔で「あなたたちもくさいねえ」としみじみ言ってきた(友人の説では「お兄ちゃんなんかくさいなあ!?」だったらしい) 私はかなり面食らって「酒のんでタバコ吸ってきたからねえ」と返した 前後不覚になって植え込みから引きずり出されてその感想が出てくることがかなりおもしろく、かっこよくもあってただただ脱力した

終電の時間も近付いていたので「歩けるようになるまで少し休んでから帰ってくださいね」とだけ言って我々はじいさんを置き去りにし、帰りに駅前の交番に寄ってじいさんが公園で前後不覚になってると伝えあとのことは任せ、友人は終電で帰っていった

この日のことは何年かあとに思い出しても笑えると思うが、自分の記憶に自信がないので記録に残す 

じいさん、おもしろすぎた

最後にひっくり返ったカメにかんする私の大好きな短文をご紹介 途中の食べ物の話とかもかなり良い

 ある若い統合失調症の患者さんが、初めて入院して二日ほどの時、「家に置いてきた亀のことが心配」とつぶやいた。餌のことを心配しているのかと思って聞いていると、「ひっくり返ると機械になっちゃうと思って」と言う。「カメ」がひっくり返って「メカ」……。

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